一生噛める口をつくるには?60代から考える“最後の治療計画”
投稿日:2025年6月10日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です!
本日は僕の自費診療に対しての考えを書かせていただきます。
「歯医者に通ってるのに、よくならない」
「噛めないし、また同じところが悪くなる」
こういったお悩み、実はとても多いんです。
なぜか?
長期的な視点で“治療計画”が立てられていないから。
いま改めて、“人生最後の治療”をどう考えるべきかをお伝えします。
① 平均寿命と健康寿命から考える、今の自分に必要なこと
現在、日本人の平均寿命は:
性別 | 平均寿命 | 健康寿命 |
---|---|---|
男性 | 約81.5歳 | 約72.7歳 |
女性 | 約87.6歳 | 約75.4歳 |
つまり、60代・70代の方でも、これから15〜25年、日常生活を自分の足で歩み続ける時間があるということです。
それなのに──
「とりあえず痛いところだけ治しておこう」では、数年後に噛めなくなってしまう未来が見えています。
② “一生噛める”ための治療計画が必要です
いまこそ、**これからの10年・20年を支える「最後の治療計画」**を考える時。
それには以下が不可欠です:
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咬合(かみ合わせ)の診査・診断
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残せる歯・抜くべき歯の見極め
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骨の状態や清掃性の評価
-
長期的に維持できる設計
③ インプラントは“80%以上が25年以上機能”というデータ
「インプラントってどのくらい持つんですか?」というご質問。
答えは──
適切な診査・治療を行えば、80%以上が25年以上問題なく使用できるという報告があります。
📌【参考文献】Schropp et al., J Oral Rehabil, 2017年
➡ 長期的には、天然歯よりも安定しているとも言われるほどです。
インプラントは虫歯にならないですしね!(笑)
ただし!
正しく設計・埋入・管理できるスキルがある歯科医師に限ります。
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骨量をCTで診断しているか?
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咬合診断やワックスアップをしているか?
-
仮歯での検証期間をとっているか?
これらが揃って初めて「長く使えるインプラント」になるのです。
④ インプラントだけでなく、自費義歯も立派な選択肢
「インプラントが無理そう」「手術は避けたい」
そんな方にも、しっかり噛める自費の入れ歯をご提案しています。
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ノンクラスプ義歯(見た目が自然)
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磁性アタッチメント付き義歯(安定性◎)
-
自費の総義歯(吸着・咬合の設計が命)
すべてに共通するのは、長期的に噛めるように“診査・設計”されていることです。
ただし同じ自費の入れ歯だとしてもノンクラスプデンチャーは噛めないのでおすすめしません。
⑤ 治療計画の立て方
ステップ | 内容 |
---|---|
Step1 | CT撮影・咬合診断・唾液や清掃性のチェック |
Step2 | デジタルワックスアップ(Shining 3D)による治療シミュレーション |
Step3 | プロビジョナル(仮歯)で3〜6ヶ月経過観察・調整 |
Step4 | 最終補綴物(セラミック・義歯・インプラント)の装着 |
Step5 | 定期メンテナンスで長期維持へ |
⑥ 費用面でも安心できる制度あり
当院では、自費治療でも「始めやすい・続けやすい」ように工夫しています。
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デンタルローン金利・手数料無料(最大12回払い)
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インプラント1本の基本費用:約48万円(税込)
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自費義歯:種類により22万円~55万円(税込)
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咬合診断:33,000円(技工料含む)
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プロビジョナルクラウン:6,600円〜22,000円(税込)
初診時には必ず見積書をご提示し、納得の上で進めます。
⑦ 一生噛めるために、最も大切なのは「定期メンテナンス」
治療が終わったら「おしまい」ではありません。
むしろ、そこからがスタートです。
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インプラント周囲炎の予防
-
義歯の清掃・調整
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咬合バランスの再チェック
3ヶ月に1回のメンテナンスで、10年・20年の安定を目指します。
⑧ まとめ:「もう歳だから」はもう古い
60代・70代のいまこそ、
「一生噛める口」をつくる最後で最高のチャンスです。
「この治療で、一生噛める」
そんなゴールを一緒に目指してみませんか?
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
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電話番号: 06-6310-6789
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診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
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