赤ちゃんのフッ素塗布はいつから?0歳でも大丈夫?安心して虫歯予防を始めましょう
投稿日:2025年6月9日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
1. 「えっ、もうフッ素塗るの?」と驚かれることがあります
赤ちゃんの小さな歯が顔を出すと、「もうフッ素を塗った方がいいの?」と不安になる保護者の方も多いです。
でも実は、**歯が生えたその日からフッ素は有効な“虫歯予防の味方”**なんです。
2. フッ素塗布はいつから?
一般的にフッ素塗布のスタート時期は、**生後6~8か月ごろ(下の前歯が生えたころ)**が目安です。
歯の本数が4本以上になったら、より本格的なケアが始められます。
3. 歯科医院では「高濃度フッ素」を使います
市販の子ども用歯磨き剤などに含まれているのは低濃度(500~1000ppm程度)のフッ素です。
一方、歯科医院では9000ppm前後の“高濃度フッ素”を使います。
これにより以下のような効果が期待できます:
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歯の再石灰化を強力にサポート
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虫歯菌が酸を出すのをブロック
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生えたてのやわらかい歯を強くする
4. フッ素って本当に安全なの?
「フッ素って毒じゃないの?」「飲み込んだら心配…」とよく聞かれます。
🔸 結論から言うと、歯科で使う量・濃度なら問題ありません。
厚生労働省や日本小児歯科学会も、正しく使えば安全性は確立されていると明言しています。
🔸 フッ素の危険性が指摘されるのは、あくまで「大量に摂取した場合」の話で、
歯科医院での塗布や、家庭用歯磨き剤での使用とは条件がまったく異なります。
🔸 また、赤ちゃんにはうがい不要・低刺激のフッ素剤を使い、飲み込んでも体に影響がないように配慮されています。
💡ちなみに、「斑状歯(白いまだら模様)」も、長期間・過剰なフッ素摂取を繰り返さない限り起こりません。
5. 処置はどうやるの?痛くない?
痛みはまったくありません。
赤ちゃんはお母さんのお膝の上にゴロンと寝て、綿棒やブラシでサッと塗るだけ。数十秒で終わります。
泣いてもOK!処置はあっという間ですので、ご安心ください。
6. どのくらいの頻度で行うの?
基本は 3〜4か月に1回。
定期検診のタイミングでフッ素塗布も受けていただくと、歯の成長のチェックと予防ケアが一緒にできるのでおすすめです。
7. 自宅でのケアも大切です
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市販の低濃度フッ素(500~1000ppm)の歯磨き剤やジェル
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うがいができない赤ちゃんには「うがい不要タイプ」がおすすめ
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寝る前の1日1回だけでも十分な効果が期待できます
8. まとめ:0歳からの予防は「歯の一生の土台」
項目 | 内容 |
---|---|
スタート時期 | 生後6~8か月(歯が生えたら) |
フッ素の種類 | 歯科医院:高濃度(9000ppm)/自宅:低濃度(500〜1000ppm) |
頻度 | 3〜4か月ごとの定期塗布 |
痛み | なし。綿棒でサッと塗るだけ |
副作用 | 適量を守れば安全。斑状歯のリスクもほとんどなし |
💬 最後に
赤ちゃんのフッ素塗布は、「何かあってから」の対処ではなく、「何も起こらないように守る」ケアです。
不安や疑問がある場合は、いつでも気軽にご相談くださいね。
いぬい歯科クリニックでは、4ヶ月からの歯磨きレッスンも行っています!
「気になるけど早すぎるかな?」と思ったら、ぜひ一度ご来院を😊
📍いぬい歯科クリニック
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