歯並びだけじゃない!子どもの姿勢が“顔つき”や“噛み合わせ”にも影響する理由
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日も小児矯正の話です!
姿勢と歯並び、関係あるの?と思った方へ】
「歯並びが気になるんですが、姿勢って関係ありますか?」
実はこういったご質問、当院でもよくいただきます。
歯並び=歯の問題と思われがちですが、実は姿勢や呼吸、舌の使い方など、
お口まわり“以外”のことが大きく関わっているんです。
今回は特に、「子どもの姿勢」が歯並びや噛み合わせ、さらには顔つきにまで影響を与える理由について、わかりやすく解説していきます。
🔶【1. 子どもの姿勢が悪くなると、何が起こる?】
成長期のお子さんは、スマホ・タブレット・ゲーム機などで、前かがみの姿勢になる時間が圧倒的に増えています。
このとき身体では何が起きているかというと…
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猫背になる(背中が丸く、肩が内側に入り込む)
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下顎が後退する(首の前側の筋肉が緊張)
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舌が低い位置に落ちる(上あごにくっつかない)
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口が開きやすくなる(=ぽかん口)
結果として、口呼吸や不正咬合の原因となってしまうのです。
じつはこの“姿勢と歯並びの関係”、赤ちゃんのころからすでに始まっています。
たとえば…
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抱っこ紐の使い方:体が反ってしまう“前向き抱っこ”は、できれば避けた方が望ましいとされています。体幹の安定が崩れ、顎や首の発達に影響を与える可能性があるからです。
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離乳食のときの姿勢:足がブラブラの状態で食べていると、しっかり噛むことができず、噛む力や顎の発達にも影響します。**「足がつく・姿勢が安定する椅子」**はとても大切です。
このように、歯並びの土台となる“顎や顔の骨の成長”は、
姿勢や日常の環境によって左右されるのです。
🔶【2. 姿勢が悪いと「歯並び・顔つき」まで変わる理由】
舌の位置・呼吸・顎の位置が崩れると、歯並びだけでなく、顔そのものの印象にも影響が出てきます。
たとえば…
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出っ歯(上顎前突)
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開咬(前歯が閉じない)
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叢生(ガタガタの歯並び)
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面長傾向・顎の成長不足
さらに、噛み合わせが崩れることで全身の姿勢にも影響し、肩こりや集中力の低下にもつながる可能性があります。
🔶【3. 姿勢が整うと、こんな変化が!】
当院では、顎顔面矯正や口腔筋機能トレーニング(MFT)を通して、
お子さんの姿勢や呼吸にもアプローチしています。
姿勢が改善されると…
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鼻呼吸に変わる
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舌が上顎にしっかりつく
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口元が引き締まり、自然と口が閉じる
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顎がしっかり発達し、歯並びも整いやすくなる
このように、“矯正=歯並びを整えるだけ”ではないということが実感されることも多いんです。
🔶【4. ご家庭でできる姿勢チェック&対策】
簡単にできるチェックポイントとして、
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椅子に座ったときに背中が丸まっていないか?
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食事中やテレビを見ている時、口が開いていないか?
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おしゃべりしていないときも、口が閉じているか?
こうしたことに少し意識を向けるだけで、早めの気づきと対応ができます。
また、「口がいつも開いている」「舌が前に出ている」など気になるサインがあれば、専門的なご相談をおすすめします。
そして対策としていろいろできることはあるのですがま図最初に気軽にできることとすれば口テープです。お子さんと一緒に毎日根気良く体操はちょっと・・・というあなたも大丈夫!
口テープはお子さんが寝てから親御さんが口に張ってあげてください。
子どもの睡眠時間は大人より長いです。なのでその時間効果的に鼻を使うことが大事で、鼻は使わなければ鼻腔がどんどん狭くなります。
あいうべ体操なども効果的です。
1日30回行えればかなり効果的と言われています。
🔶【まとめ:歯並びの原因は“お口の中”だけじゃない】
歯並びの問題は、実は姿勢や呼吸、舌のクセといった“全身の機能”と密接に関係しています。
お子さんの健やかな成長のためにも、
歯並びだけでなく、姿勢・呼吸・生活習慣から見直してみませんか?
いぬい歯科クリニックでは、こうした全身の成長を見据えた矯正治療を行っています。
ご不安な点があれば、お気軽にご相談くださいね😊
📍いぬい歯科クリニック
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