仮歯って“つなぎ”だと思っていませんか? 実は治療の質を左右する大切なステップなんです
投稿日:2025年6月15日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
みなさん、仮歯はご存知ですか?
「仮歯」と聞くと、
「見た目はどうでもいいし、すぐ取れちゃうイメージ」
「ただの一時しのぎでしょ?」
そんな印象を持っている方も多いかもしれません。
でも実は、仮歯こそが治療の“完成度”を大きく左右するとても重要な存在なんです。
仮歯の役割とは?
仮歯(プロビジョナル・レストレーション)は、ただのカバーではありません。
主に以下のような役割があります
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歯を保護する
削った歯の神経を刺激や細菌から守ります。 -
歯の位置を安定させる
仮歯がないと、隣の歯や噛み合う歯が移動してしまい、最終的な被せ物が合わなくなるリスクがあります。 -
見た目や発音をチェックする
前歯の仮歯は、笑ったときや話すときの違和感を減らすためにとても大切です。 -
歯ぐきの形を整える
特にインプラントや審美治療では、歯ぐきのラインを仮歯で整えることで、仕上がりの美しさが変わってきます。
いぬい歯科クリニックでの仮歯づくりのこだわり
当院では、症例に応じて2種類の仮歯を使い分けています。
✅ 院内製作の仮歯(6,600円・税込)
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当日中の応急処置や短期間使用に最適
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インプラントの手術直後など、即時対応が必要な場面で活躍
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機能を優先したシンプルな仕上がりで、すぐに咬める状態を整えます
✅ 技工所製の仮歯(PMMA・22,000円・税込)
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前歯など、見た目や発音が重要な部位に使用
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山尾歯科工房との連携により、専門技工士が審美性と機能性を兼ね備えた高精度な仮歯を作製します
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長期使用にも対応し、最終補綴物(セラミックなど)と見た目がほぼ同じレベルに仕上げます
仮歯=“リハーサル”のステップ
仮歯は、単に「本番までのつなぎ」ではありません。
🔧 ワックスアップから理想形を共有できる
いぬい歯科では、事前に診断用ワックスアップを技工士と相談して製作しています。
このワックスアップがあることで、
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見た目のバランス
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噛み合わせ
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歯ぐきの自然な形
これらを仮歯の段階でしっかり再現・調整することが可能になります。
🖌️ モックアップやレジン修正も併用
さらに、必要に応じて保険のレジンを足したモックアップを使い、
「どんな見た目になるのか?」「噛み合わせはどうか?」を患者さんと一緒に確認します。
「仮歯でもうすでに満足」
という状態にまで仕上がっていれば、そのままの形・高さ・咬合を最終補綴へ置き換えることが可能です。
✅ まとめ:仮歯は“治療の設計図”
「仮歯なんてどうせすぐ外すんでしょ?」
→ いいえ、仮歯こそが治療の設計図なんです。
いぬい歯科クリニックでは、仮歯の段階から噛み合わせ・見た目・歯ぐきの形まで丁寧に確認し、
その後の補綴物(セラミックやインプラント上部構造)が理想的に仕上がるよう計画しています。
治療を長く・美しく・快適に仕上げるために、
仮歯の段階から、一緒にゴールを見据えていきましょう!
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
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お車でお越しの方へ: 近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
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電話番号: 06-6310-6789
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診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
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