インプラントに違和感… 放っておいていいケースと要注意のサイン
投稿日:2025年5月12日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は大好評、インプラントに関してです。
「インプラントを入れてから、なんとなく違和感がある…」 そんなご相談をよく受けます。
インプラントは入れて終わりではなく、その後の経過観察もとても大切な治療です。
実際、違和感を覚える方は一定数おられますが、 それが自然なものなのか、あるいは異常のサインなのか——この見極めがとても重要です。
✅ 一時的な違和感(自然な反応)
以下のような症状は、インプラント治療直後によく見られる"正常範囲内の違和感"です
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手術直後の腫れや痛み:インプラントは外科処置のため、術後1〜2週間ほどは腫れ・痛みが出ることがあります。どのような術式でインプラントのオペを行ったかにもよります。
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人工歯への違和感:装着直後は噛み合わせや発音、舌触りに異物感が出ることも。時間の経過で慣れていきます。
このようなケースでは、経過を見守るだけで自然とおさまっていく場合がほとんどです。
🚨 要注意の違和感(再診が必要)
以下のような違和感がある場合は、早めの受診をおすすめします:
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インプラント周囲炎:インプラントを入れた部分が腫れる、出血、膿、嫌なにおい、違和感が長引く場合、感染による炎症、歯周病になっており歯茎の下の骨が溶けている可能性があります。
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アバットメント(連結部)の緩み:カチカチ動く、噛んだときの感触がおかしいなど。
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噛み合わせの不調:一部の歯に強い力がかかって痛みや違和感が出ることがあります。
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副鼻腔(上顎洞)への影響:鼻づまりや頬の痛み、違和感がある場合、上顎洞に炎症が起きているケースも。
これらは放っておくとインプラントの脱落や再治療につながることもあります。
🏥 当院での対策とサポート
当院ではインプラント治療後も以下のような対応を行っています:
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CTや光学スキャンを用いた精密な術前設計と術後診査
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噛み合わせの継続的なチェック
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術後の定期検診とクリーニングによるサポート
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インプラント専用のセルフケア指導
違和感が出やすいポイントは事前に説明し、患者さんが不安を感じにくいようにサポート体制を整えています。
✅ まとめ:違和感は「経過」か「異常」か、見極めがカギ
インプラント治療後の違和感には、"よくある正常反応"と"早期対応が必要な異常"の2種類があります。
痛みが長引く、噛みにくい、違和感が日に日に強くなる——そんなときは、放置せずにぜひ一度ご相談ください。
"せっかく入れたインプラント"を長持ちさせるためには、術後のフォローがとても大切です。
気になる違和感がある方は、お気軽に当院までご相談くださいね。
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