『口呼吸』が子どもの免疫力を下げる!? お口ポカンが引き起こす健康リスクと対策
投稿日:2025年5月28日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
「うちの子、いつも口が開いてる気がする…」
そんな何気ない癖、実は“見た目”だけではなく、全身の健康や集中力にも深く関係していることをご存じですか?
お口ポカン=口呼吸のサイン
お口ポカンは、鼻呼吸がうまくできず、無意識に口で呼吸しているサインです。
この“口呼吸”が続くと、歯並びや顔つきの乱れにとどまらず、さまざまな不調を引き起こします。
口呼吸がもたらす健康リスク
鼻には、空気を加湿・加温し、異物を除去する「天然のフィルター機能」があります。
一方で、口呼吸ではそれが働かず、乾いた冷たい空気がそのまま喉へ届いてしまいます。
この影響により──
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扁桃腺が腫れやすくなる
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風邪・インフルエンザにかかりやすくなる
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花粉症や鼻炎の悪化
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唾液が減って、虫歯・口臭のリスクが増加
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睡眠の質の低下(いびき・歯ぎしり)
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朝の目覚めが悪く、集中力が続かない
さらに、鼻呼吸では脳のすぐ下を空気が通過することで、脳の温度を調整する“冷却効果”があり、
これが集中力・認知機能の維持に関係しているとも言われています。
睡眠と学力の意外な関係
口呼吸によって睡眠が浅くなると、脳と体がしっかり休めず、
日中のパフォーマンスに悪影響が出てしまいます。
実際に、国立精神・神経医療研究センターの調査では、
小学生〜中学生において「睡眠の質が悪いと、集中力や学力が低下する傾向がある」ことが明らかにされています。
特に、睡眠の質が高い子どもは、算数と国語の成績が有意に高かったという結果も出ており、
「呼吸」→「睡眠」→「学習・集中力」はしっかりつながっているのです。
医療費がかからなくても、通院回数は確実に増える
多くの自治体で医療費助成があるため、実費負担は少ないものの、
口呼吸の子どもは風邪・鼻炎・中耳炎などで通院の頻度が明らかに増える傾向にあります。
「なんとなく体調が悪い」
「いつも鼻水が出ている」
そんな状態が長引くのは、親御さんにとってもお子さんにとっても負担です。
家庭でできる!口呼吸対策
お口ポカンを改善するには、日常のちょっとした習慣が効果的です。
✅ 口テープ(就寝時)
→ 鼻呼吸トレーニングに。市販の肌にやさしいものを使用
✅ あいうべ体操
→ 舌・口周りの筋トレ。毎日数分でOK!
✅ よく噛む・鼻で食べる意識づけ
→ 食事中の姿勢・噛み方も大切
✅ 姿勢を正す
→ 猫背だと舌が下がり、自然と口が開いてしまいます
当院のサポート体制
いぬい歯科クリニックでは、
歯並びの矯正だけでなく、呼吸・姿勢・栄養まで総合的にサポートしています。
🦷 顎顔面矯正により、歯列と気道の発達を同時に改善
😴 睡眠の質や集中力の改善報告も多数
🥄 「口栄士」による食生活のアドバイスも導入済み!
「うちの子、ずっと口が開いているかも?」
と感じたら、今がまさに“見直しのチャンス”です。
まとめ:呼吸は“体と脳”の入口です
お口ポカンは、身体のサイン。
成長期の今こそ、気づいてあげることが何より大切です。
ご家庭での対策と、専門的なサポートの両方で、
お子さんの健康な未来を一緒に守っていきましょう😊
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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