「大人になってからの矯正は難しい?
投稿日:2025年6月30日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です!
「大人になってから矯正を始めるのって、やっぱり遅いのかな?」
そんな不安を感じている方は、実はとても多いです。
もちろん、いくつになっても矯正は可能です。
でも実際には、「骨格の制限」「後戻りのリスク」「抜歯や外科手術の必要性」など、“難しさ”が伴うことも事実です。
【1】大人の矯正で直面しやすい“壁”
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骨格の成長が終わっているため、顎のズレや狭さは矯正単独では対応しにくい
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歯が長年使われてきたことで、動かすときのリスク(破折・歯根吸収)が高まる
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重度の叢生(ガタガタ)や上顎前突では、抜歯や外科手術が必要なケースも
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特に「ドリコフェイス(面長)」のような骨格性の特徴は、予後が不安定
見た目を整えても、根本的な噛み合わせの改善が難しいこともあります。
【2】実は大人の矯正後、こんなトラブルも
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無理な抜歯矯正 → 前歯が後退しすぎて噛みにくい
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歯並びが整ったが、咬合平面が崩れて顎が痛くなった。
- 術前に咬合診断を行っていなかった為、並べた後噛まなくなった。
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矯正後に「歯がグラグラしてインプラントに…」というケースも
大人になってからの矯正は、
「見た目を整えるだけ」では済まされないケースが多いのです。
【3】だからこそ「子ども時代にやっておけば…」という声が多い
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骨格の成長期に矯正すれば、顎の大きさやバランスから整えられる
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歯を抜かずに、全ての永久歯を生かす矯正がしやすい
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面長(ドリコフェイス)や受け口を、根本から予防できる
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MFT(口腔筋機能療法)と組み合わせれば、後戻りしにくい機能的な歯並びが作れる
💡つまり、“大人になってから苦労するリスク”を根本から減らせるのが小児矯正なのです。
【4】じゃあ大人はどうしたらいい?
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今からでも矯正はできます。
→ ただし、目的とゴールを明確にすることが大切です。 -
当院では、以下のような点に注意して大人矯正を行っています:
✔ 噛み合わせの診断と咬合平面の確認
✔ 顎関節の状態チェック
✔ 歯周病の有無と管理
✔ 抜歯のリスクと長期安定性の見極め
🦷「整える矯正」ではなく、「守るための矯正」という視点も必要になります。
【まとめ】
✅ 大人になってからでも矯正は可能。でも難易度は高くなる
✅ 無理な治療は後戻りや歯のダメージにつながることも
✅ 子どもの時期にしかできない“骨格から整える矯正”は、やはり理想的
「今さら」ではなく、「今からできること」を一緒に考えましょう。
そして、お子さんの矯正に関しても「将来の後悔を減らす視点」で考えてみてくださいね。
📍いぬい歯科クリニック
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