なぜ大人になってから虫歯が急に増えるの?
投稿日:2025年7月1日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
「子どもの頃より、最近のほうが虫歯になりやすい気がする…」
そんなふうに感じていませんか?
実はこの感覚、**多くの大人の患者さんが感じている“本当のこと”**です。
子ども時代よりも虫歯リスクが高まる理由が、大人にはいくつもあるんです。
【1】唾液が減ると虫歯になりやすい
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加齢・ストレス・薬の副作用などで、唾液の量は減少します
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唾液には「自浄作用」「再石灰化作用(歯を修復する力)」があるので、
減ると虫歯菌が増えやすく、歯が溶けやすくなります
🌀特に40代以降になると「唾液の防御力」が落ちてくる人が増えてきます
【2】歯ぐきが下がると、根元が虫歯になりやすい
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加齢や歯周病により、歯ぐきが下がると歯の根元(象牙質)が露出
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この部分はエナメル質よりも弱く、虫歯の進行が早いのが特徴です
⚠️「歯は白いところだけ」と思っている方は要注意!
歯ぐきの際も磨けていないと、根元から一気に虫歯になることがあります
【3】過去の治療跡から再発する虫歯(2次カリエス)
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「昔詰めた銀歯やレジンの隙間」から、知らぬ間に虫歯が再発することがあります
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これを**“2次カリエス”**といい、痛みが出るまで気づきにくいのが特徴
💡歯科医がレントゲンや検査で見つけないと、自覚症状が出にくいのも難点です
【4】大人は“歯の神経が死んでいる”歯が増えている
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神経を取った歯(失活歯)は、虫歯になっても痛くない
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そのため、気づいた時には歯が割れていたということも…
😱神経を取った歯のケアは「気をつけているつもり」では守りきれません
プロの定期チェックが不可欠です
【5】甘い物だけじゃない、原因は“習慣と環境”
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子どものようにジュースやお菓子を食べていないのに虫歯になるのは、
✔️ 唾液の減少
✔️ 歯ぐきの退縮
✔️ 歯ぎしりやくいしばり
✔️ 舌の汚れ(細菌)
などの複合的な環境変化が影響しています
🟡「昔と同じケアでは守りきれない」ことを知るのが大事!
【6】どうすれば防げるの?
✅ 唾液を増やす習慣を
(よく噛む・水分摂取・口呼吸を減らす)
✅ フッ素やキシリトールの活用
(市販品よりも、歯科で処方される高濃度のものが効果的)
✅ 神経を取った歯や銀歯は、定期的にチェック
(レントゲン検査や咬合の確認も)
✅ 毎日のケアでは「歯ぐきのキワ」を意識して磨く
✅ そしてやはり…
定期検診を受けることが、一番の予防です!
【まとめ】
子ども時代に虫歯が少なかった人ほど、大人になってからの虫歯リスクに無防備です。
「歯医者は、痛くなってから行く場所」ではなく、
“痛くならないように”行く場所へ。
40代、50代こそ、歯を守る“本当の分かれ道”かもしれません。
歯の寿命は、あなたの行動次第で大きく変わりますよ😊
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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診療時間:
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休診日: 木曜・日曜・祝日
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