テトラサイクリン歯も白くできる?難しいケースへの対応法とは
投稿日:2025年6月18日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
「歯の色がグレーっぽい」「全体的にくすんでいてコンプレックスがある」。
こうしたご相談で、実は少なくないのが「テトラサイクリン歯」のケースです。
過去に使用された抗生物質の影響で、永久歯の形成時に内部から色素沈着が起こったもので、普通の黄ばみとは異なります。
この記事では、いぬい歯科クリニックで行っているテトラサイクリン歯へのホワイトニング対策を中心に、現実的で前向きな対応法をご紹介します。
テトラサイクリン歯ってなに?
「テトラサイクリン系抗生物質」は、1970〜1990年代ごろによく使われていた薬剤です。発熱や風邪、肺炎の治療などに用いられ、当時は特に小児に多く処方されていました。
永久歯の形成期(0〜8歳)にこの薬を服用すると、象牙質に色素が沈着し、歯の色が灰色・黄色・茶色などに変色してしまうことがあります。
現在は小児への処方はほとんど行われていませんが、当時の影響が残っている方は今でも少なくありません。
通常のホワイトニングでは白くならないの?
正直に言うと、通常のホワイトニング(特にオフィスホワイトニングのみ)では限界があります。
なぜなら、歯の表面ではなく内部の象牙質に沈着している色素だからです。
しかし、内部から時間をかけて漂白する方法であれば、白くすることは可能です。
いぬい歯科クリニックの対応方針
当院では、次のようなステップを踏んで対応しています。
Step1:まずはデュアルホワイトニング
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ホーム+オフィスを併用し、しっかりと時間をかけてアプローチ
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通常の3ヶ月コースより**長め(4〜6ヶ月以上)**に継続することで、内部まで徐々に白さを引き出します
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特にブリーチシェードまで目指す方には、ホームを毎日しっかり行うようご提案
☞「簡単に白くなるわけではないけど、ちゃんと向き合えば可能性はある」というスタンスです。
Step2:必要に応じてブリーチング処置
ホワイトニングで白さが頭打ちになった場合は、内部からの「ブリーチング」処置を行うことがあります。
これは歯の中に薬剤を入れて、象牙質そのものを漂白する方法です(神経がない歯に適応)。
Step3:それでも満足できなければ、セラミックでカバー
それでもどうしても色味が気になる場合、**削らない・貼るだけのセラミック治療(ラミネートベニア)**をご提案することもあります。
「歯を削るのはちょっと…」という方でも、エナメル質の表面を少し整えるだけで済むので、体への負担が少なく、美しさも長持ちします。
諦めないで。選択肢はいくつもあります!
テトラサイクリン歯の治療は、一朝一夕にはいきません。ですが、確実に白くなる可能性のある方法は存在します。
当院では、「まずデュアルで試す」「必要に応じてブリーチング」「最終手段としてセラミック」…と、無理なく段階的に進められる方針を取っています。
「他院では難しいと言われたけど、やっぱり笑顔に自信を持ちたい」と考える方は、ぜひ一度ご相談ください。
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
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お車でお越しの方へ: 近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
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電話番号: 06-6310-6789
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診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
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