子どもが眠れてない? ― 顔つきや行動に“サイン”が出ています
投稿日:2025年6月4日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は子どもの睡眠に関する話です。
実は眠れていると思っていても眠れていないのです。
「朝から機嫌が悪い」「落ち着きがない」
それ、“眠れていない”サインかも?
お子さんの寝顔、最近じっくり見たことありますか?
-
口を開けたまま寝ている
-
寝ているのに、よく動く・寝相が悪い
-
目の下にクマがある
-
朝なかなか起きられない
こうした症状、実は“眠れているようで眠れていない”サインかもしれません。
子どもは「無呼吸に弱い」って知ってましたか?
子どもの身体は、少しの酸素不足でも大きな影響を受けやすいと言われています。
私たちは睡眠の質をチェックする際、
「ODI(酸素飽和度低下指数)」という数値に注目します。
🔍 ODIとは?
“睡眠中にどれくらい酸素が下がったか”を示す数字です。
たとえば、夜中に息が浅くなったり、一瞬止まったりして、
血中の酸素が3%以上下がると1カウント。
これが何回起きているかで、眠りの質が見えてきます。
✅ 子どもの場合、ODIが「1回」でも異常とされることがあります。
成人なら「ODI 5以上」が異常とされますが、
**子どもは「ODI 1でも要注意」**と判断されることも。
なぜなら、子どもは…
-
成長ホルモンの分泌が夜に集中している
-
脳が発達段階にある
-
呼吸・姿勢・骨格に影響が出やすい
といった理由から、“眠れていない”ことで将来にまで影響が及ぶ可能性があるからです。
「いびきが聞こえないから大丈夫」…ではありません!
「うちの子はいびきかいてないけど?」という方も多いですが、
実は**夜中に「呼吸が止まっているだけ」**で、
音を伴わない無呼吸状態になっていることもあります。
また、寝返りが多い・汗をかいている・夜中に起きるなども、
質の悪い眠りのサインです。
実は「寝相が悪い」「いびきをかく」は普通じゃない
「よく動く=元気」と思われがちですが、
本来、子どもは“死んだように静かに眠る”のが正常です。
-
口呼吸で寝る
-
いびきをかく
-
布団を何度も蹴飛ばす
-
寝返りでぐるぐる回る
これらは呼吸が苦しい・眠りが浅いサインかもしれません。
睡眠中に「戦っている状態」と言っても過言ではありません。
「眠たそうじゃないから大丈夫」ではない!
大人は睡眠不足になると「眠い…」と感じて静かになったりしますが、
子どもはその逆で、“ハイテンション”になったり、落ち着きがなくなることが多いのです。
-
いつもよりテンションが高い
-
じっとしていられない
-
些細なことで泣く・怒る
-
集中力がまばら
こうした様子は、「元気に見えているだけで、実は脳が休めていないサイン」かもしれません。
歯科からできるサポートもあります
いぬい歯科クリニックでは、こうしたお子さんの睡眠と成長について:
-
顎顔面矯正(成長誘導による気道改善)
-
鼻呼吸トレーニング・MFT(筋機能療法)
-
Checkme Ringによるスクリーニング検査
-
就寝時の「口テープ」指導(まずここから始められる対策)
「うちの子、いびきはないけど寝相が悪くて…」
「昼間元気だけど、ちょっと落ち着きがなくて」
そんな時には、まず口を閉じて眠れる状態をつくることから始めましょう。
まとめ
「ただの寝相の悪さ」や「体質だと思っていたいびき」
それ、“眠れていない”サインかもしれません。
睡眠の質は、お子さんの集中力・学習・顔つき・発育・将来の健康すべてに関わってきます。
昼間の「テンションが高い」は、眠れていない脳ががんばっている状態かもしれません。
気になる方は、まずは**“口を閉じて眠れているか?”をチェックすることから**始めてみてくださいね。
📍いぬい歯科クリニック
-
住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
-
アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
-
お車でお越しの方へ: 近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
-
電話番号: 06-6310-6789
-
診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
■ 他の記事を読む■