乳歯が抜けないけど大丈夫?よくある原因と受診すべきサイン
投稿日:2025年5月11日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は乳歯が抜けないけど大丈夫?という声にお答えします。
「グラグラしているのに、全然抜けないんです…」
そんな親御さんの不安、当院でもよくご相談いただきます。
乳歯の生え変わりには個人差がありますが、実は注意すべきケースもあるんです。
今回は、乳歯が抜けない原因や影響、そして歯科医院を受診すべきサインについてお伝えします。
🧒乳歯が抜けるしくみとは?
乳歯は、下から永久歯が成長してくることで根っこが溶け、自然に抜け落ちる仕組みです。
通常は5〜6歳ごろから生え変わりが始まり、中学生ごろまでに完了します。
ですが、中には10歳を過ぎても乳歯が残っていたり、大人になっても抜けないケースもあり、特に最近はこうした相談が増えています。
🔍乳歯が抜けない原因3つ
① 永久歯の成長が遅れている
体の成長スピードと同じで、歯の発育も個人差があります。周りと比べて遅いだけ、ということもあるので、過度に心配する必要はありません。
1年ほどの個人差は全然あります。
② 永久歯が生えてこない(先天性欠如)
永久歯の“もと”が存在しないケース。10人に1人はこの状態だとされ、特に「前から2番目」や「5番目」の歯に多く見られます。
③ 永久歯の位置がズレている・埋まっている(埋伏歯)
本来の位置ではなく、横や斜めに生えてしまうことで乳歯の根を溶かせず、抜けなくなることがあります。
これくらいの状態でも揺れてない場合は自力で抜くのは難しいかもしれません。歯医者さんで抜く可能性が割と高いのでご相談ください!
🚩受診が必要なサインとは?
以下のような場合は、早めの受診をおすすめします:
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同じ歯が両側で生え変わるはずなのに、片方だけ残っている
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永久歯が見えてきたのに乳歯が抜けない(二重歯列)
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12歳を過ぎても何本も乳歯が残っている
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噛み合わせや歯並びに違和感がある
レントゲンを撮ることで、永久歯の有無や位置を正確に把握できます。
🦷当院での対応
当院では、歯の生え変わりのチェックや必要に応じたレントゲン診査、永久歯の萌出スペースの確保なども行っています。
無理に抜かず、成長と発育を考慮した判断を大切にしています。
📣まとめ:落ち着いて、でも放置せずに
乳歯の抜ける時期は人それぞれ。
ただ、「いつか抜けるだろう」と放置していると、歯並びの乱れや噛み合わせの悪化につながることもあります。
心配な場合は、ぜひ一度ご相談ください。
お子さんの将来のために、早めのチェックが安心につながります。
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