歯ぐきの異変、見逃していませんか? 歯周病の初期症状と今できる対策
投稿日:2025年7月4日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は、歯周病の話です!
「歯を磨いた時にちょっと血が出る」
「歯ぐきが腫れている気がするけど、特に痛みはない」
「朝起きたときに、口の中がネバつく」
…そんな小さな異変を、「疲れてるだけかな」「加齢のせいかも」と見逃していませんか?
実はそれ、**歯周病のはじまり=“歯ぐきからのSOS”**かもしれません。
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっている国民病です。
しかも痛みがほとんどないまま進行するため、「気づいたときには手遅れ」になりやすい怖い病気です。
今回は、そんな歯周病の「初期症状」「進行のしくみ」、そして「今すぐできる予防と治療」までわかりやすく解説します。
【そもそも歯周病とは?】
歯周病とは、歯を支える組織(歯ぐき・歯槽骨など)に炎症が起こり、破壊されていく病気です。
特に怖いのが、歯槽骨(歯を支える骨)まで溶けてしまうことで、最終的には歯が抜けてしまう可能性もあるという点です。
▶ 原因は「細菌の塊=プラーク(歯垢)」
歯の表面や歯と歯ぐきの境目にたまったプラークの中には、何億もの細菌がいます。
この細菌が出す毒素によって歯ぐきが炎症を起こし、やがて骨にまでダメージが及びます。
プラークが時間と共に唾液中のミネラルと結びつくと、**石のように硬い“歯石”**になります。
これは歯ブラシでは取れず、歯科医院での除去が必要です。
▶ 痛みなく進行する“静かな病気”
歯周病は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれるほど、自覚症状がほとんどなく進行します。
気づいた時には、歯ぐきが下がっていたり、歯がグラついていたり、手遅れになることも珍しくありません。
▶ ステージごとの変化
ステージ | 主な症状 | 治療方法 |
---|---|---|
歯肉炎 | 歯ぐきが腫れる・出血 | ブラッシング・クリーニング |
軽度歯周炎 | 歯周ポケットが深くなる | スケーリング・生活習慣改善 |
中等度歯周炎 | 歯ぐきが下がる・口臭 | SRP・歯周内科 |
重度歯周炎 | 歯の動揺・骨の吸収 | 歯周外科・抜歯の可能性あり |
【あなたはいくつ当てはまる?初期症状チェック】
こんな症状があれば、歯周病が始まっているかもしれません。
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歯磨き時に出血する
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歯ぐきが赤く腫れている
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朝起きると口がネバネバする
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口臭が強くなったと感じる
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歯ぐきが下がって歯が長く見える
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歯がムズムズ・浮いたような感じがある
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食べ物がよく詰まるようになった
一つでも当てはまる方は、早めに歯科医院でのチェックをおすすめします。
【歯周病をそのままにすると…】
歯周病は、歯だけの病気ではありません。
・糖尿病の悪化
・心筋梗塞・脳梗塞のリスク上昇
・誤嚥性肺炎や認知症の悪化
・妊婦さんの場合は、早産や低体重児のリスクも…
つまり、全身の健康にも関わる重大な病気なのです。
【当院の歯周病ケアの特長】
🦷 歯周ポケットの数値管理
毎回のメンテナンスで歯ぐきの出血・ポケットの深さ・動揺などを数値で記録します。
👩⚕️ 担当衛生士によるサポート
生活習慣・歯磨きの癖を一緒に確認しながら、改善をサポート。
🧪 必要に応じた精密検査や再生療法のご案内
希望される方には歯周内科治療や、骨再生のための選択肢もご提案します。
【今すぐできる!歯周病予防のコツ】
✅ 歯磨きは「1本ずつ」「45度の角度」で丁寧に
✅ デンタルフロスや歯間ブラシも併用する
✅ 糖質の多い間食は控える(細菌の栄養源)
✅ 喫煙・睡眠不足・ストレスは改善する
✅ 3〜4ヶ月に1回の定期検診を欠かさない
【まとめ】
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歯周病は初期段階では痛みもなく進行する、静かで怖い病気
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「出血」「腫れ」「口臭」などのサインを見逃さない
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歯周病は、全身の健康に関わる生活習慣病でもある
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早期発見・早期対応で、将来の歯を守れる!
「なんか歯ぐきが変かも…?」
そう思ったときが、行動のチャンスです。
当院では、あなたの歯と歯ぐきの健康を一緒に守るパートナーとして、予防とケアを大切にしています。
どんな些細なことでも、ぜひ一度ご相談ください。
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
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電話番号: 06-6310-6789
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診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
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