定期検診っていつから通うべき?子どもも大人も始めどきが大切です
投稿日:2025年5月9日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
本日は定期検診の重要性について説明します。
「定期検診って、いつから通えばいいの?」
よくいただくご質問です。
結論からお伝えすると、子どもは「歯が生え始めたらすぐ」、大人は「今この瞬間から」がベストです。
乳歯は生後6ヶ月頃から生え始めますが、実はそれより前、生後4ヶ月頃から「歯磨き習慣の準備」は始まっています。この時期からお口の中に触れる習慣をつけておくと、のちのち歯磨きを嫌がらず、スムーズに予防の土台ができます。
大人の場合も、「もう手遅れかも…」なんてことはありません。むしろ今から定期検診を始めるかどうかが、将来の歯の本数を左右するんです。
ある調査では、症状が出てから歯科を受診する人と、定期的に通っていた人とでは、80歳時点で約20本の差があるという結果が出ています。 つまり、「今から」が将来を変える、大切なターニングポイントなのです。
🩺 当院では初診カウンセリングで定期検診の大切さを丁寧にお伝えしています
当院では初診の際、30分ほど時間をいただき、スライドを使って現在のお口の状態と、そこから考えられる将来のリスク、そして定期的な通院によってどう守れるのかをスタッフが丁寧に説明しています。
レントゲン写真・歯周ポケット診査・模型診査・光学スキャン・カラー写真などを通して、自分では気づきにくいお口の状態を可視化。 患者さんからも「こんなにしっかり説明してもらえるとは思わなかった」と嬉しい声をいただいています。
📉 歯が残ると、健康にもお財布にもメリットが!
予防歯科を継続することで、単に「歯が残る」だけではありません。
・死亡率 30%減
・心疾患 28%減
・認知症 45%減
・医療費 年間19万円減
これは「メタボリックドミノ」という考え方にも関係しています。 糖尿病や高血圧などの生活習慣病が domino のように連鎖していくなかで、最初の一枚が実は「むし歯・歯周病」といった口腔の問題。 つまり、歯を守ることが全身の健康を守る第一歩なんです。
🪥 歯を守る2つの鍵は「セルフケア」と「プロケア」
毎日の歯磨きだけでは、細菌は取り切れません。どれだけ丁寧に磨いても、1日経てば細菌は飽和状態になります。
だからこそ必要なのが、歯科でのプロフェッショナルケア。 研究によれば、適切なブラッシング指導と定期クリーニングによって、新たなむし歯の発生を6年後には99%減らせるとも報告されています。
どれくらいの頻度で通うの?
予防の効果をしっかり実感していただくためには、通院頻度もとても大切です。目安としては以下の通りです:
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虫歯や歯周病のリスクが低い方 → 3ヶ月に1回
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リスクが高い方、治療後のメンテナンス中 → 2〜3ヶ月に1回
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高齢者や歯周病の進行がある方 → 1〜2ヶ月に1回
当院では、初診時の診査結果や生活習慣を踏まえて、患者さん一人ひとりに合った通院ペースをご提案しています。
「もう遅いかな」ではなく、「今からが始めどき」。 子どもも大人も、自分の歯を一生守るために、定期検診を「習慣」にしませんか?
ご不明な点があれば、スタッフがスライドを交えながら丁寧にご説明します。どうぞお気軽にご相談ください。
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