乳歯って全部で何本あるの?
投稿日:2025年7月26日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
「乳歯って何本あるんだろう?」
「うちの子、順番通りに生えてる?」
そんな基本的な疑問をお持ちの保護者の方も多いはず。この記事では、乳歯の本数や生える順番、永久歯との違いをわかりやすく解説します。
■ 1. 乳歯の本数は全部で20本
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正常な乳歯は上下10本ずつ、合計20本です。
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前歯(4本)・側切歯(4本)・犬歯(4本)・乳臼歯(8本)で構成されています。
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生後6ヶ月ごろから生え始め、2歳半〜3歳ごろには揃うのが目安。
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ただし4歳を過ぎても20本揃わない場合は、一度歯科で確認を。
■ 2. 乳歯が生える順番は?
生える順番は概ね以下のようになります:
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下の前歯(中切歯)
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上の前歯
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側切歯
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第一乳臼歯
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犬歯
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第二乳臼歯
左右対称にペアで生えてくるのが基本ですが、多少の前後は問題ありません。
ただし極端に偏っていたり、明らかに生えない歯がある場合は受診をおすすめします。
■ 3. 永久歯との違いとは?
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本数:永久歯は親知らずを含めると32本、含まないと28本。
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構造:永久歯の方が歯の根が長く、エナメル質も厚くて強い。
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役割:乳歯は「噛む」「話す」だけでなく、永久歯のガイド役でもあります。
■ 4. 「歯が少ない・多い」は要注意サイン
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歯が少ない → 先天欠如歯の可能性
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歯が多い → 過剰歯の可能性
これらは将来の歯並びや噛み合わせに影響するため、5〜6歳頃のレントゲン検査で事前に確認しておくことが大切です。
■ 5. 「本数」だけでなく「スペース」に注目!
乳歯がきれいに並んでいても、すき間がない状態はむしろ永久歯が並ぶスペース不足のサインです。
一見、綺麗に並んでいるようでこのままでは生え変わると確実にガタガタになるのです。
✅スペース確保のために大切な生活習慣
以下のような日常のちょっとした積み重ねが、実は大きく将来の歯並びに関わっています。
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赤ちゃんの頃から足がしっかりつく椅子に座ること(姿勢と噛む力に影響)
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適正な硬さ・大きさのご飯を食べること(丸呑みNG)
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よく噛む習慣をつけること(顎の発達を促す)
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鼻呼吸を習慣づけること(口呼吸は口腔機能・歯列・睡眠すべてに影響)
骨格が成長する乳幼児期〜学童期は、**矯正だけでなく生活習慣そのものが「天然の矯正力」**になります。
■ 6. 大人の歯は“取り返しがつかない”
永久歯は一度生えてくると、それで終わりです。
もし虫歯になったり抜けたりすると、自然に生え変わることはありません。
だからこそ、
乳歯のうちから虫歯が多い子は、永久歯も虫歯になりやすい傾向があります。
特に6歳臼歯などは、乳歯の奥に隠れて見えにくいため、知らないうちに虫歯が進行してしまうことも。
「痛がってないから大丈夫」ではなく、
「痛くなくても定期的に歯科でチェックする」ことが、将来の健康を守るためにとても大切です。
✅ まとめ
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乳歯は全部で20本、2〜3歳で生え揃います
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生える順番・すき間の有無は、将来の歯並びのヒント
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骨格の成長を活かした小児矯正や、生活習慣の見直しも大切
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永久歯は一生モノ。乳歯のうちからケアを習慣づけて
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迷ったら、まずは歯医者さんで確認するのがベスト!
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