指しゃぶりで出っ歯に!
投稿日:2025年8月4日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
「その指しゃぶり、かわいいままで大丈夫?」
小さなお子さんの指しゃぶり、かわいらしくてつい見守ってしまう…。
でも実は、指しゃぶりが続くことで「歯並び」や「顎の成長」に大きな影響を与えることをご存じでしょうか?
この記事では、
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指しゃぶりと出っ歯の関係
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何歳までなら自然?
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やめられないときの工夫やサポート法
について、歯科医師の立場からわかりやすく解説します。
指しゃぶりで出っ歯になる理由とは?
指しゃぶりが続くと、上の前歯が前に押されて**「上顎前突(出っ歯)」になりやすくなります。
また、歯が噛み合わずに隙間ができる「開咬(かいこう)」**になることも。
さらに、
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上顎が指の圧で前に成長しすぎる
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下顎が奥に押し込まれてしまう
など、顎の骨格のバランスが崩れることもあるため、単なる癖として放置すると将来の噛み合わせや見た目に大きな影響を与えます。
指しゃぶりは何歳までOK?
✅ 乳児期(〜1歳前後):問題なし(自然な安心行動)
✅ 2〜3歳:だんだん減っていればOK
⚠️ 4歳以降も続いていると要注意!
特に
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寝るとき以外でも日中に指を吸っている
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指にタコができている/爪が変形している
という場合は、すでに骨格や歯並びに影響が出ている可能性があります。
放っておくと…どうなる?
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出っ歯や開咬などの不正咬合
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顎の成長のアンバランス
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舌や口の筋肉の癖がついてしまう
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口呼吸や滑舌の問題
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将来的に外科矯正や抜歯矯正が必要になる可能性
実際に、大人になってから手術が必要になるような**骨格性の不正咬合の原因が「指しゃぶりだった」**というケースもあります。
指しゃぶりをやめさせるための工夫【保存版】
🧠まずは「やめたい」と思える環境づくりを
叱るよりも「やめられたら嬉しい」と思える工夫が大切です。
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歯並びがきれいになる絵本を一緒に読む
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モデルやアイドルなどの憧れの存在と結びつける
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写真で歯並びの変化を見せてあげる
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「◯歳になったら卒業」などポジティブな声かけを
✋日常の具体的な工夫
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手遊びや会話で手を口に近づけないようにする
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寝るときにぬいぐるみやタオルなど別の“安心グッズ”を持たせる
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指にバンドエイドを貼って、無意識を防ぐ
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寝る前に口テープを使って口呼吸を防ぐ(※肌にやさしいものを使用)
🏅継続のしかけでモチベーションUP!
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シールカレンダーで「吸わなかった日」を記録して褒める
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ご褒美制度(遊び・文房具など)を取り入れる
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家族全員で「卒業応援モード」に!
それでもやめられないときは…歯科でサポートできます
なかなかやめられない場合や、すでに歯並びに影響が出ている場合は、早めの歯科相談が大切です。
当院では、
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顎の成長を助ける「顎顔面矯正」
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悪習癖を改善する「MFT(口腔筋機能療法)」
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抜歯を避けた予防的矯正
などを通じて、お子さまの成長に合わせた治療をご提案しています。
まとめ|“やめさせる”じゃなく、“卒業を一緒に喜ぶ”ために
指しゃぶりは、子どもにとって安心のしるしでもあります。
だからこそ、無理にやめさせるのではなく、一緒に卒業を目指して寄り添う姿勢が何より大切です。
「本当に大丈夫かな?」と思った時が、相談のタイミング。
ぜひお気軽にご相談ください😊
📍いぬい歯科クリニック
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住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
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アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
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お車でお越しの方へ: 近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
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電話番号: 06-6310-6789
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診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
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