歯にヒビが入ってるかも?見えない破折の怖さと抜歯を防ぐポイント
投稿日:2025年7月11日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは、いぬい歯科クリニックの院長です。
最近、患者さんからよくこう聞かれます。
「なんか噛んだときにだけズキッとするんですけど、虫歯じゃないって言われました」
「レントゲンでも何も写ってないって言われて…」
実はこれ、“歯のヒビ”が原因のことが多いんです。
◆歯のヒビ(クラック)は見えないからこそ怖い
歯に入った小さなヒビ(=クラックや破折線)は、
肉眼やレントゲンでは見つからないことも多いです。
そして、ヒビがあるだけでも…
-
噛んだときに「ズキッ」とする
-
冷たいものや熱いものがしみる
-
神経に炎症が起きて激痛につながる
-
最終的には「抜歯」が必要になることも
と、知らないうちに進行してしまうことが多いのです。
◆神経を残していても、歯は割れます
「神経を抜いてないから大丈夫」
…と思っていませんか?
実は、神経がある健康な歯でもヒビは入ります。
-
硬いもの(氷、ナッツ、骨つき肉など)を噛んだ
-
食いしばり・歯ぎしり
-
大きな詰め物が長年入っていた
-
加齢や歯の乾燥による亀裂
など、日常の何気ない動作でもヒビが入るリスクがあります。
◆神経を抜いた歯はもっとリスクが高い
神経を取った歯は、
-
歯が乾燥してもろくなる
-
感覚がないためヒビに気づかない
-
クラウンで覆っていても中で割れていることも
そのため、破折のリスクが非常に高いのです。
※実際、クラウンを外したときに「中で真っ二つ」になっているケースも少なくありません。
◆ヒビの進行と治療法
ヒビがどこまで進行しているかによって、対応は変わります。
ヒビの範囲 | 対応 |
---|---|
表面だけの浅いヒビ | 経過観察・注意喚起 |
歯の中まで進行(痛みあり) | 神経を取る・クラウン補強 |
歯根までヒビが到達 | 抜歯が必要なことも |
◆当院ではマイクロスコープや拡大鏡で発見をサポート
いぬい歯科クリニックでは、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)や拡大鏡を使用して
肉眼では見えないヒビも可能な限り発見できるようにしています。
「なんか変だな?」と思ったときは、早めの検査で抜歯リスクを下げることができます。
◆定期検診で守れる歯もあります
ヒビは、早期に見つかれば保存治療が可能なことも多いです。
逆に、痛みが出る頃にはすでに「歯根破折」まで進んでいて、抜歯しか選択肢がないケースも。
「なんとなく痛む」「気になるけど時間がない」
そんな時ほど、一度チェックしておくことをおすすめします。
◆まとめ
-
歯のヒビはレントゲンに映らないことが多い
-
神経のある歯でも割れる
-
ヒビが進行すると最悪「抜歯」に
-
マイクロスコープや定期検診で早期発見がカギ
見えないからといって油断せず、「もしかして…」と思ったらお気軽にご相談くださいね。
📍いぬい歯科クリニック
-
住所: 大阪府吹田市千里山月ヶ丘16-1
-
アクセス: 阪急千里山駅より徒歩7分
-
お車でお越しの方へ: 近隣のコインパーキングをご利用ください。駐車料金は当院が負担いたします。
-
電話番号: 06-6310-6789
-
診療時間:
月〜金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00
土曜日 9:00〜12:00 / 13:30〜16:30 -
休診日: 木曜・日曜・祝日
■ 他の記事を読む■