インプラント治療後にフロスの正しい使い方
投稿日:2025年8月27日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。
インプラントは虫歯にはなりませんが、汚れが蓄積すると「インプラント周囲炎」という怖いトラブルにつながります。そこで欠かせないのが、「デンタルフロスによる毎日のケア」です。
今回は、インプラントを長く健康に使うために必要な、フロスの使い方・選び方・注意点をまとめました。
1. なぜ「インプラントにもフロスが必要」なの?
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インプラントは虫歯にはなりませんが、汚れによって歯茎が炎症を起こす「インプラント周囲炎」のリスクがあります。
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歯ブラシだけでは歯間の汚れを完全には除去できないため、毎日のデンタルフロスによるケアが不可欠です。
2. フロスの種類と選び方
基本的なフロスのタイプは3つ:
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ホルダー型(F字・Y字):持ちやすく操作が簡単で初心者向け。
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糸巻き型:細かくコントロールできますが、慣れが必要。
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スーパーフロス:硬い先端付きで、インプラントと歯の間の複雑な部分にも対応できる特殊タイプ。
インプラント周りは状況によって形状が複雑なので、スーパーフロスやY字型ホルダー型が特におすすめです。
3. フロスの正しい使い方ステップ
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約40cmに切り、両手の中指に巻く(親指と人差し指で操作すると安定)
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ゆっくりと歯と歯の間に滑り込ませる。ゴリゴリ押し込まず、歯茎を傷つけないよう注意
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インプラントの側面に沿わせながら上下に動かし、汚れを掻き出す
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スーパーフロスを使う場合は、硬い先端で挿入し、スポンジ部分で汚れを絡め取り、最後に糸状部分で仕上げる
4. フロスと歯間ブラシの使い分け
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基本はフロスが第一選択。
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歯と歯の間が広がっている場合は、歯間ブラシを追加で併用してもOK。
5. フロス以外のケア方法も併用しましょう
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インプラント専用ブラシの使用:複雑な部分に届きやすい形状。
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定期的なフロス・ブラシの交換:古いものは清掃力が落ち、雑菌繁殖の原因に。
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定期的な歯科医院でのメンテナンス:クリーニングと咬み合わせチェックで長期安定につながります。
6. ケース別に応じたフロス選びの目安
状況 | おすすめのフロス |
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歯間が狭い・操作が難しい | スーパーフロス |
奥歯で手が届きにくい | Y字ホルダー型 |
シンプルに使いたい | F字ホルダー |
歯間が広い | 歯間ブラシ |
7. まとめ:「インプラントを守る、毎日の小さな積み重ね」
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インプラントは虫歯にならないが、インプラント周囲炎には弱い
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デンタルフロスは、歯ブラシでは届かない汚れを除去する必須アイテム
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正しい使い方を覚え、セルフケア+定期メンテナンスでインプラントは長く快適に使えます
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