歯の寿命は何歳まで?“一生使える”ために知っておきたいこと」
投稿日:2025年7月9日
カテゴリ:院長ブログ
こんにちは、いぬい歯科クリニックの院長です。
「歯って一生もつんですか?」
患者さんから、こんな質問をよく受けます。
正直にお答えすると…
“ケアの仕方次第で寿命は大きく変わります”。
逆にいえば、使い方を間違えれば、30代や40代で次々と歯を失うこともあるのです。
◆歯にも「寿命」がある。その原因は“削ること”にある
歯は、削るたびに寿命を削っていきます。
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初めての虫歯 → レジン充填
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次の虫歯 → 詰め物(インレー)
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さらに大きくなると → 被せ物(クラウン)
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神経まで到達すると → 根管治療
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それでもダメなら → 抜歯
…と、治療を重ねるたびに、歯は小さく・弱くなっていくのです。
つまり、「治療をするたびに、歯は確実に寿命へ向かっている」とも言えます。
◆再治療のループから抜け出せない理由
多くの人は「虫歯を治したら、それで終わり」と思っています。
でも実際には、治療した歯ほど再発しやすいのが現実です。
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詰め物や被せ物の劣化
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根の中の感染再発
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かみ合わせのバランス崩壊
これらの原因で、再治療が必要になり、
最終的には「もう治せません。抜歯ですね」となってしまうのです。
◆保険治療で治す限界、自費治療という選択肢
もちろん保険治療も大切な選択肢です。
ただ、保険診療は「最低限の機能回復」が目的であり、
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使用できる材料の制限
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診療時間・精度の制限
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長期的な耐久性の限界
こうした点を踏まえると、すでに何度も治療を繰り返している歯こそ、自費治療に切り替える価値があります。
自費治療は「高いから贅沢」ではなく、
**“これ以上歯を失わないための投資”**でもあるのです。
◆再治療の連鎖を止めるには「矯正治療」という視点も必要
実は、何度も同じ歯を治療している人の中には、
歯並びや噛み合わせに根本原因があるケースも多く見られます。
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噛み合う位置がズレていて、特定の歯だけに負担がかかっている
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清掃しづらい歯並びで、虫歯や歯周病を繰り返す
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神経を取った歯がすぐ割れる・欠ける
こうした背景があるまま治療を繰り返しても、
根本的な解決にはなりません。
むしろ、かぶせ物を入れる前に矯正治療を行い、歯並びと噛み合わせを整えておくことで、治療の寿命をぐっと伸ばすことができます。
しかも矯正治療は、インプラント2本分よりも安価な場合も多く、将来的な治療費の節約にもつながるのです。
◆最も効果的なのは「子どもの骨の成長段階」での矯正
さらに言えば、歯並びや噛み合わせの問題を未然に防ぐという点では、
子どもの骨の成長段階での矯正が最も効果的です。
この時期に行う矯正は、
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骨格そのものを整えられる
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呼吸や姿勢、顔貌の改善にもつながる
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将来的な外科矯正や抜歯矯正のリスクを減らせる
といった、大人の矯正にはないメリットがあります。
◆歯を守るために、今できる3つのこと
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予防ケアの習慣をつける
└ 定期的なメンテナンスで“削らない”を目指す -
同じ歯を何度も治療しないために、根本原因を見直す
└ 噛み合わせ・歯並び・生活習慣の改善も視野に -
大切な歯こそ、自費診療も含めて治療の質を考える
└ セラミック、マイクロスコープ、矯正などの活用を
◆まとめ
歯の寿命は、年齢ではなく「どう使ったか」で決まります。
そしてそれは、治療を繰り返すか、守る方へシフトするかの違いです。
いぬい歯科クリニックでは、歯を“治す”だけでなく、“守る”視点でのご提案も大切にしています。
歯を一生使いたいあなたにこそ、今できることを一緒に考えていきましょう。
📍いぬい歯科クリニック
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