歯周病の歯を抜歯するメリットとは？

こんにちは　いぬい歯科クリニック　院長の乾です。

今回は歯周病にかかった歯を抜歯するメリットって何があるの！？という疑問にお答えします。

まず歯周病とは簡単に説明すると歯周病菌に感染し歯茎が腫れて、骨が溶ける病気です。

自覚症状がなく、全身の疾患にもさまざまな悪影響を及ぼし、厚生労働省が出す歯を失う原因で堂々の１位を勝ち取る非常に厄介な病気です。

抜歯の基準はドクターによって様々で、僕は割と頑張って残すタイプのドクターですが、それでも抜歯と判断することもしばしばあります。

それはもちろん残すより抜歯の方がメリットが大きいと踏んだからです！

抜歯＝悪のような風潮もありますが抜歯をすることによるメリットを解説したいと思います。

では右側のような重度の歯周病を抜くメリットとはどのようなものでしょう？

まず徹底的に歯周病を無くしたとしても、歯磨きが下手なままであればまたすぐに再発してしまいます！　なので重度の歯周病に罹患した患者さんで、歯磨きをしっかり頑張る！という人なら再発を起こしにくいのです。

逆に歯磨きが上手くならない、なろうという気がない人はどんどん進行するので抜歯の方がベターなのです。

また歯周病にかかるとどんどん歯が減っていくわけですが、骨がどんどん溶けて足場がなくなると

将来的にインプラントを選択したくてもインプラントを打つ骨がなくなる為、早めに抜いて骨を温存

する考えもアリです！

また先ほども説明した通り、歯周病は様々な全身疾患を引き起こす厄介な病気です。

しかし歯周病菌は歯についているため、抜歯を行えば菌はなくなり上記のリスクがぐんと減るのです。

また歯周病にかかった歯は腫れたり痛みが出ることもよくあります。

なので抜歯を行えば腫れないかどうかという不安で震える夜を過ごす心配ともおさらばできるわけです。

僕は抜くメリットと残すメリット、そして大切なことは患者さんがどうしたいかをしっかり話した上で治療計画を決定していくので、抜歯肯定派ではないことはご了承ください！