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深い虫歯でも神経を残せるMTAセメントとは?

投稿日:2026年7月5日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です!

 

MTA治療とは?

「虫歯が神経まで近いので、神経を取りましょう。」

歯科医院でこのように説明を受けたことがある方もいらっしゃると思います。

もちろん、神経を取らなければ歯を残せないケースはあります。

しかし近年では、条件が整えば神経を残せる可能性がある治療もあります。

その一つが「MTA治療」です。

今回は、MTA治療について分かりやすくご紹介します。

 

歯科で使用するMTAセメントとは?成分や使用方法は? | マイクロスコープ歯科 歯の神経抜かない歯医者 東京 池袋 友和デンタルクリニック


MTAとはどのような治療でしょうか?

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)は、虫歯が神経の近くまで進んでしまった場合でも、神経を保護し、できるだけ神経を残すことを目的とした材料です。

深い虫歯で神経が見えそうな場合や、小さく神経が露出してしまった場合などに使用されます。

MTAには、

といった特徴があり、現在では神経を保存する治療で広く使用されています。

 

MTAセメント・バイオセラミック|東白楽ハシビロ歯科クリニック|横浜市神奈川区


MTAなら必ず神経を残せるのでしょうか?

答えは「いいえ」です。

MTAは非常に優れた材料ですが、万能ではありません。

例えば、

このような場合には、神経を残すことは難しく、根管治療が必要になります。

つまり、

MTAを使用できるかどうかは、材料ではなく診査診断によって決まります。


私が一番大切にしていること

私は「MTAを使いたい」と思って診療しているわけではありません。

一番大切なのは、

患者さんの歯をできるだけ長く残すことです。

もし神経を残せる可能性があるのであれば、その可能性を最後まで考えたい。

その結果として、MTAという治療をご提案することがあります。

治療の目的は、MTAを使うことではなく、ご自身の歯と神経を守ることです。


MTA治療で最も大切なのは「細菌を入れないこと」

MTAは非常に優れた材料ですが、

良い材料を使えば成功するというわけではありません。

実は最も大切なのは、

神経に細菌を近づけないことです。

口の中には非常に多くの細菌が存在しています。

治療中に唾液が入り込んでしまうと、その細菌が神経に触れ、せっかくMTAを使用しても成功率が下がる可能性があります。

そのため当院では、治療内容に応じてラバーダム防湿ZOOなどを使用し、治療部位を唾液からしっかり隔離した状態で治療を行っています。

ラバーダムと簡易防湿ZOOは何が違う?治療の成功率を左右する「防湿」の効果と重要性 - 近藤歯科|向ヶ丘遊園駅徒歩0分、登戸駅からも近い歯医者、近藤歯科

また、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用しながら、

ことを大切にしています。

MTAという材料だけではなく、治療環境や治療精度までこだわることが、歯を長く残すためには欠かせないと考えています。


神経を守る一番の方法は「早く見つけること」

MTAは、神経を残せる可能性を広げてくれる素晴らしい材料です。

しかし、一番理想なのは、

MTAが必要になるほど虫歯を進行させないことです。

虫歯が小さいうちに発見できれば、神経を取る必要も、MTA治療が必要になる可能性も低くなります。

だからこそ、定期検診での早期発見・早期治療が、ご自身の歯を長く守る一番の近道になります。


最後に

私は、「神経を取るか」「MTAを使うか」ということだけを考えて診療しているわけではありません。

本当に大切なのは、

「なぜここまで虫歯が進行したのか」

を考え、その原因を改善することです。

そして、今だけではなく10年後、20年後もご自身の歯でしっかり噛めることを目標に治療をご提案しています。

MTAはそのための大切な選択肢の一つです。

「神経を取るしかないと言われたけれど、本当に残せないのだろうか」とお悩みの方は、一度お気軽にご相談ください。

歯の状態によっては、ご自身の神経を残せる可能性があるかもしれません。

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