神経を取ると歯の寿命は短くなる?|吹田市千里山の歯科・歯医者

  • キッズコーナー完備
  • 訪問歯科診療

阪急千里線「千里山駅」より徒歩7分

マイクロスコープ

  • WEB予約 LINE予約
  • 各種保険取扱い/新患・急患随時受付
  • 06-6310-6789
  • 大阪府吹田市千里山月が丘16-1【千里山駅7分】

神経を取ると歯の寿命は短くなる?

投稿日:2026年7月1日

カテゴリ:院長ブログ

こんにちは いぬい歯科クリニック 院長の乾です。

 

「神経を取れば痛みはなくなりますよ。」

虫歯が深くなると、このような説明を受けたことがある方もいらっしゃると思います。

もちろん、神経を取らなければ歯を残せないケースはあります。

しかし私は、できるだけ神経を残したいと考えています。

今日はその理由についてお話しします。


歯の神経は「痛みを感じるだけ」のものではありません

「神経=痛みを感じるもの」というイメージを持たれている方は多いと思います。

しかし実際には、歯の神経(歯髄)には、

という大切な役割があります。

つまり、歯の神経は歯を健康に保つために欠かせない組織なのです。

 

歯の構造・名称 断面図イラストのイラスト素材 [FYI04945173] | ストックフォトの Qlean Market(キュリンマーケット)


神経を取るとどうなるのでしょうか?

神経を取ると痛みはなくなります。

しかし、その代わりにいくつかのリスクもあります。

例えば、

などです。

ここで誤解していただきたくないのは、

神経を取った歯でも、適切な治療と定期的なメンテナンスによって20年、30年と長く使えることは珍しくありません。

 

失活歯 | 歯科用語集 | インプラントネット

ただし、生活歯(神経のある歯)と比べると、歯が割れる(歯根破折)リスクは高くなることが知られています。

これは神経がなくなったことだけが原因ではなく、大きな虫歯や治療によって歯質が失われていることや、歯ぎしり・食いしばりなどの力の影響も大きく関係しています。


神経を取ることより「その前」が大切です

私は診療をしていて、

「あと少し早く来ていただけていたら、神経を残せたかもしれない」

と思うことが少なくありません。

虫歯は初期の段階で治療すれば、神経まで達しないことがほとんどです。

しかし、痛みが出るまで我慢すると、細菌が神経まで到達し、神経を取らなければならない可能性が高くなります。

だからこそ、定期検診や早期発見・早期治療がとても大切なのです。


セラミック治療にも大きく関係します

以前のブログでもお話ししましたが、私は神経に近い大きな虫歯では、将来的なことも考えてセラミック治療をご提案することがあります。

保険治療では、やり替えを繰り返すことで歯を削る量が増え、最終的に神経を取らなければならなくなるケースもあります。

一方で、適合性の高いセラミック治療は二次虫歯のリスクを抑えやすく、結果として神経を守れる可能性があります。

 

勉強会:セラミックオーバーレイについて

「どの材料を選ぶか」だけではなく、「将来その歯をどれだけ長く残せるか」という視点で治療を選ぶことが大切だと考えています。


根管治療の質も歯の寿命を左右します

残念ながら、どうしても神経を取らなければならないケースもあります。

その場合に重要なのが、根管治療の精度です。

根の中に細菌が残ってしまうと、数年後に根の先に炎症が起こり、再治療や抜歯につながることがあります。

また、虫歯の取り残しがある状態で被せ物をすると、せっかくの治療も長持ちしません。

当院ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を活用し、

ことを大切にしています。

京都でマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った歯科治療なら中田歯科クリニック

材料だけでなく、治療の精度が歯の予後を左右すると考えているからです。


神経を守ることは、将来の歯を守ること

私は「神経を取る治療」が悪いとは思っていません。

必要なケースでは、神経を取ることによって歯を残せることもたくさんあります。

ただ、神経を残せる可能性があるのであれば、その可能性を最後まで考えたい。

そのために、診査診断を丁寧に行い、マイクロスコープなども活用しながら、できるだけ歯を削らず、神経を守る治療を心掛けています。

歯は一度削ると元には戻りません。

そして神経を失った歯は、生活歯と比べて長期的には破折のリスクが高くなります。

だからこそ、「神経を取るかどうか」ではなく、「神経を取らなくても済むタイミングで治療すること」が何より大切です。

10年後、20年後もご自身の歯でしっかり噛めるように。

そのためにも、痛みが出る前の定期検診と、原因まで考えた診査診断を大切にしていきましょう。

■ 他の記事を読む■

WEB問診票はこちら

トップへ戻る